写真からも分かるとおり、『カイエン』はポルシェの伝統であり自慢の『911』を意識してスタイリングされている。それはフロント回りを見るだけでもハッキリ分かる。
目立つのは3つの大きなエアダクト。さらに、ふたつのキセノンヘッドランプが丸みを帯びたフェンダーに取りつけられている。ボンネットラインはスポーティでシャ−プ。それ以外は典型的なオフロ−ドスタイルだが、カ−ブの描きかたなどいかにもポルシェである。
エクステリアで「ターボ」と「S」で違う点は、ターボにはエアダクトの数が多く、ボンネットにふたつのふくらみがあることだ。これは強力なパワ−を主張してる。リアでは、4本の大きなクローム製テ−ルパイプが識別点だ。
うまくスタイリングされているおかげで、比較的大きめなカイエンだが大きさは気にならない。全長×全幅×全高=4782×1928×1699mm。このスリ−サイズは、例えばカイエンのライバルBMW『X5』に比べてそれぞれ119mm長く、168mm狭く、8mm低い。ホイ−ルベ−スは2855mm で、完璧に近いバランスといわれるX5よりも35mmも長い。
カイエンの重量に関してはまだ正式な数字が発表されていないが、推測するとSがおよそ2000kg、ターボでは2200kg くらいだろう。牽引能力は両方とも3500kg。これはクラスきっての数値である。