新日鉄、NKK、神戸製鋼などを含む世界の鉄鋼メーカーが共同で推進したULSAB=スチール製超軽量車体プロジェクトは、これまでの研究・開発の成果をULSAB-AVC=アドバンストビークル・コンセプトとしてまとめた。
小型乗用車と普通乗用車の2種類のバーチャルモデルをエンジンや内装までを含めて開発し、ハイテン材(高強度鋼板)など軽量素材を用いた場合の重量や燃費、強度、製造コストなどを試算した。全体の重量はベンチマークとした既販車と比べて2−3割軽量化しており、製造コストもベンチマーク車の販売価格に対して半額以下に抑えた。
あくまでもバーチャルモデルで実車は製作していないが、各鉄鋼メーカーは今後、この成果を自動車メーカーとの共同研究などに反映していく。