昨秋のフランクフルト・モーターショーに予告出品されていたアルファロメオ『156GTA』および『スポーツワゴンGTA』が、29日ヨーロッパで発売された。価格は、ベースがセダンの約3万5000ユーロ(約400万円)。
アルファロメオ車は、レース感覚を日常でも感じられ、走ることの満足感を得られるクルマと定義される。GTAはこれらの特徴を満足しながら、さらに“エクストラ”がある、とアルファロメオ関係者はいう。それは動力性能であったり、ハンドリングであったり、ブレーキング性能であったりする。言い換えれば、サーキット向けの性能なのだ。
GTAのキャラクターは、その多くがエンジンによるものだ。3.2リットルV6・24バルブは出力250bhp、トルクが300Nm(30.6 kgm)。『166』や『GTV』の3.0リットルユニットからの発展だ。トランスミッションは6MTまたはセレスピード。どちらのボディメタイプと組み合わせても0-100km/h加速は6.3秒、最高速度は250km/h。
“GTA”は「グラン・トゥリスモ・アレジェリータ」の頭文字で、アレジェリータとは軽量化を意味する。60年代に『ジュリア・スプリントGT』をベースに開発された『ジュリア・スプリントGTA』がツーリングカー選手権で活躍して以来、レース向けの高性能仕様のコードとなった。
GTAの登場と時を同じくして、156/スポーツワゴン・シリーズはマイナーチェンジを施されている。