【マツダ『RX-8』開発物語】覚えているか? ……ルーツは『RX-01』

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【マツダ『RX-8』開発物語】覚えているか? ……ルーツは『RX-01』
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95年の東京モーターショーにマツダは、『RX-01』という名前のコンセプトモデルを出品した。2+2シーターの純粋なFRスポーツカーであり、全長4055mm×全幅1730mmというコンパクトなボディは『RX-7』より長さで240mm、幅で30mm小さかった。

フロントウィンドウの下に潜り込むように置かれた自然吸気RE(ロータリーエンジン)は、まさにフロントミドシップと呼ぶにふさわしい配置で、4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンションは新設計。マツダ社内の量産車設計部門から集まった精鋭部隊が仕上げたRX-01は、コンセプトモデルでありながら、すでに市販プロトタイプなみに走り込んでいた。そして開発陣は、たしかな手応えを感じていた。

「『RX-8』のルーツはRX-01にある」と、RX-08の開発主査を務める片渕昇主査は語る。すでにRX-01の時点で2+2シーターFRスポーツのパッケージングは完成していた、と。ではなぜ、RX-01のまま開発を進めなかったのか?

96年春、フォードがマツダへの出資比率を33.4%に上げ、この時点でマツダの経営はフォードが完全にコントロールするようになる。理由は、マツダの経営難だった。当然、新商品もフォードの承認を得なければ量産できなくなり、RX-01は“お蔵入り”になる。RE生産中止という話が出たのも、このころだった。当時、フォードからマツダに派遣された役員たちは「スポーツカーでは経営を立て直せない。マツダには、いま緊急にやらなければならないことがある」と語っていた。

しかし、REは復活する。フォードはジャガー、アストンマーチンといった伝統ある高級ブランドを買収したが、ダイムラー・クライスラーの誕生に代表される世界規模での自動車メーカー再編のなかではブランド・アイデンティティこそ重要であり、フォードはマツダのアイデンティティであるREの存続について柔軟な姿勢を取り始めた。そして、98年に入ると全商品ジャンルについてのユーザーニーズ研究のなかでスポーツカーが取り上げられ、「RX-7につづく次世代スポーツカーはどうあるべきか」の本格的なスタディが社内で始まったのである。
《レスポンス編集部》

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