気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年12月4日付
●11月の自動車販売、前年比9.3%減、27年ぶりの低水準に(朝日・9面)
●愛知万博基本計画発表、観客輸送にリニア(東京・3面)
●ホンダ、電動自転車の交通システムを事業化(東京・8面)
●神奈川県警、無免許の巡査長を逮捕(東京・26面)
●バイク、家電など被害拡大、コピー商品天国・中国、日本政府対策に本腰(産経・7面)
●謎の発明品「ジンジャー」は立ち乗りスクーター(毎日・1面)
●ドイツ証券もいすゞ株誤注文、9000万株売買不成立(毎日・8面)
●第2東名「できっこない」石原行革相語る(日経・2面)
ひとくちコメント
東京株式市場で3日、取引終了間際にいすゞ自動車株に大量の売り注文が出て、投資家の間で関心を集めた。きょうの日経によると、いすゞの発行済み株式の約7%に相当する9000万株の売りで、注文を出したのはドイツ証券。
売買は成立しなかったが、単独でこれだけの株数を保有するのは筆頭株主のGMだけで、「ドイツ証券の注文ミスではないか」との見方が出ている、と伝えている。いすゞ側も「GMが当社株を売却するとの話は聞いていない」と、広報部のコメントを出したが、ドイツ証券は「個別取引に関してはコメントできない」としている。この日経の記事では、注文ミスかどうかはっきりしないが、毎日は「ドイツ証券はいすゞに対してミスを認めた」と報じている。
この毎日の記事が誤報でない限り「誤注文」となるわけだ。東証では、先週末も新規公開の電通株をUBSヴォーバーグ証券が誤った売り注文を出したばかりだったが、不人気のいすゞ株だけに、大量の売りでさらに暴落することになれば、“ゴメン”だけではすまされない。