ヤマハ発動機は、危機管理の一環として災害発生時、特に静岡県西部に大地震が発生した時の社員及び家族の安否確認の情報収集に、ITを活用した新しいシステムを導入する。12月1日から運用を開始し、全社で実施している安否確認訓練を1日9時から実施する。
今回導入するシステムは、社員個人が所有するパソコン、携帯電話を使用し、インターネット経由で社員及びその家族の安否を確認する。一般の電話回線を使用した連絡体制では、連絡網が途絶えたり、受付に多くの時間と労力がかかっていた。今回のシステム導入で社員とダイレクトで情報のやり取りができ、煩雑だった集計作業もパソコンで一元管理できる。
システムは大地震が発生すると同社のホームページが災害時緊急連絡用画面に切り替わり、社員は自身の安否を携帯電話やパソコンで送信、この情報をデータベースが一元管理して全体の安否確認がリアルタイムに把握できる。このシステムは同社の子会社が開発し、現在特許を出願中。