気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年11月26日付
●改正道路交通法で、交通情報のビジネスの規制緩和へ(産経・29面)
●コスト意識挑む電力、お手本は日産(朝日・7面)
●今年の国内、上場69社で120工場閉鎖、空洞化加速、自動車業界は下位メーカー中心(日経・1面)
●いすゞ、3000人を追加削減、グループで1万3000人(日経・1面)
●VW、5年で310億ユーロ投資、独やアジアの生産拠点拡大に(日経・17面)
ひとくちコメント
経営再建中のいすゞ自動車が国内外のグループ社員3000人強を追加リストラする方針を固めたと、きょうの日経が1面で報じている。いすゞは本日午後に予定している9月中間決算発表のなかで詳細を明らかにする。
同社は今春、2003年までに9700人の人員削減を含めた経営再建計画「いすゞVプラン」を発表したばかりだが、早くもそれを見直し、約1万3000人までにリストラを拡大することになったもの。この削減数は全従業員の3割を超えるという異例の規模。
同じくきょうの日経によると、今年、国内の上場69社で120工場が閉鎖に追い込まれ、空洞化が一段と加速していることを伝えている。なかでも、自動車業界は、いすゞをはじめ、三菱、マツダ、ダイハツ、日産ディーゼルなども過剰設備の解消に踏み切ったからだという。
そんな暗い話題ばかりかと思っていたところ、ホンダは、販売拠点の拡充とともに、年末までに販社の営業マンを800人も増員する計画だ(24日付・日経夕刊)。また、ご懐妊中の皇太子妃雅子さまの出産予定日は、11月下旬とされ、いよいよ“Xデー”が近づいてきた。いすゞのような後ろ向きの話題が消えるのならばいいのだが……。