タイヤリコール問題で100年にも及ぶ取引関係に終止符を打ったフォード・モーターとブリヂストン・ファイアストンが和解できるか注目されている。
フォードはナッサー社長兼CEOが退任したのを受けて、ブリヂストンに関係修復に向けた協議を非公式に打診してきたことが明らかになった。しかし、ブリヂストンは「正式な打診はまだ無い」としており、関係修復に向けて前進するのかは不透明だ。
ブリヂストンとフォードは、フォードが欠陥の原因はタイヤにあると主張、さらに1300万本のファイアストンのタイヤを一方的にリコールしたことから、両社の関係は決定的に決裂し、取り引きを打ち切った。
両社の交渉では、タイヤリコール費用の負担が焦点になると見られる。仮に和解したとしても、フォードは次の新型車の開発はミシュランなどとともにすでにスタートさせており、ブリヂストンとの取り引きを本格的に再開させるまでには数年を要するため、関係修復の交渉は簡単では無いとの見方も。