「これからはトヨタ以外への納入比率を上げていかなければと思っている」。トヨタ系部品メーカー、アイシン精機の和田明広会長はこう語った。
東京モーターショーのアイシン・ブースには、アイシンがいかに多様な部品を手がけているかを示すスケルトンモデルが展示されているが、その中で注目されるのが、新開発の可変流量ターボチャージャー。ヨーロッパで広く普及し、アメリカでも注目され始めているターボディーゼルエンジンの省燃費化、排ガス低減の決め手になる技術のひとつとして知られている。
従来は排気タービン大手のギャレットが市場をほぼ独占していたが、アイシンはギャレット方式よりシンプルなシステムで効果のある機構を考案した。低コストを武器に、今後世界に売り込む方針だという。