【東京ショー2001速報】デルファイが日本のテクノロジーを採点

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「直噴ディーゼルの進歩は早い。たとえばキャタピラーシステムを使用したいすゞさんのRV用3リットル直4直噴ターボディーゼルは、数年のうちに消える運命ですね」。世界最大の自動車用部品メーカーで、近年日本に強力な営業攻勢をかけているデルファイ・オートモーティブ・システムズの関係者は、日本のテクノロジーをバッサリと斬る。

デルファイはディーゼル噴射ポンプ技術で知られるイギリスのルーカスを買収。一躍、ディーゼルポンプ・ナンバーワンのボッシュの強力なライバルとして浮上した。デルファイはすでにボッシュの本丸ともいえるヨーロッパ市場で、ルノー、フォードの2社の切り崩しに成功した。

ボッシュとともに、2000気圧という超高圧噴射を実現しているデルファイのテクノロジーは、ディーゼルエンジンのパフォーマンスと排ガス低減をいっそう進めるものと期待されている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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