ホンダの吉野社長は言い切った。何度も何度も言い切った。「これを実行する」「こういうクルマを出す」と。一部はすでに明らかにされているものだったが、モーターショー会場で世界中のプレスを前に宣言する(24日)という行為に説得力がある。
「コンセプトモデルの『SUU』はコンパクトな3列シート7人乗りで、『フィット』に続くモデルです。これは年内に発売します」
「『シビック』シリーズには、12月にハイブリッドカーを追加します。燃費(10・15モード)は29.5km/リットルと、5人乗り乗用車では世界のトップレベルです」
「2002年中に、すべてのクルマを優良排出ガス車に切り替え、2005年までにはさらに全車を超-低排出ガス車にします。これは世界でもっとも厳しいカリフォルニア州のLEV(低公害車)に相当するものです。そして、日本国内の2010年燃費基準を2005年に前倒しして達成します」
ホンダのショー出品車は、走る楽しさと同時に「ホンダの当たり前」として環境・安全に配慮しているというアピールである。