【新聞ウォッチ】トヨタも「ノーベル賞」を志す若手研究者を育成

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年10月11日付

●松下電器、カーナビ販売を強化、地図ソフトをネット予約(毎日・8面)

●ダイハツ、ツインカムエンジン搭載の新型軽乗用車「MAX」来月発売(産経・8面)

●欧州自動車事情(3)デザイン統一、個性強調、差別化図る(読売・10面)

●トヨタ、研究者を公募、20件に1億5000万円拠出(読売・10面)

●F1参戦の佐藤琢磨ドライバーが会見「第一戦から攻めて走る」(読売・25面)

●ボルボ・トラック、日本企業も対象に部品共通化検討(朝日・10面)

●ダイムラーに80億円の課徴金、「販売制限」と欧州委員会が支払い命令(朝日・10面)

●ブリヂストン、「パンクしても走れるタイヤ」販売強化(朝日・11面)

●神奈川のトヨタ系ディーラー、フォード車を販売(日経・11面)

●いすゞ、金融機関との持ち合い株、半減計画(日経・16面)

ひとくちコメント

「日本には能力のある人がたくさんいる。白川さんも私も“モノづくり”の分野での受賞。日本はモノづくりで生きて行かなければならない」と、日本人受賞者としては10人目のノーベル賞に輝いた名古屋大大学院の野依良治教授。きょうは各紙は一面トップから社会面まで、野依教授のノーベル化学賞受賞関連の記事で埋めつされている。

“モノづくり”と言えば、トヨタ自動車の“専売特許”でもあるが、そのトヨタが「ドライバーの安全」「環境などへの新材料」「燃料電池」にかかわる3つのテーマについて、共同研究を行う研究者を公募すると、読売などがタイミングよく取り上げている。

大学や研究機関の若手研究者を優先しながら5—10年先に実用化が期待できるテーマを募り、独創性、実用性の観点から20件程度のテーマを選び、年間総額1億5000万円の研究費を拠出するという。野依教授も「地位や給料のための情けない論文ばかり」「若い人はもっと高い志を持ってチャレンジしてほしい」と若手研究者に手厳しく注文をつけているが……。

《福田俊之》

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