「マールボロ三菱ラリーアート」はサンレモラリーで、WRカーの『ランサーエボリューションWRC』(以下ランエボWRC)をデビューさせた。5日の第1レグ、天候は穏やかでドライコンディション。
が、ランエボWRCは序盤にアクティブデフの制御トラブルが発生。原因は電気系統。トラブル自体は午後には解消したが、今回はターマックスペシャリストが多数参加しているため、トミー・マキネンは総合14位、フレディ・ロイックスは17位と苦しい展開。
第2レグは前日に続き暖かな日差しのドライコンディション。ランエボWRCは理想的なセッティングが見つからず、マキネンは総合11位、ロイックスは13位で第2レグを終えた。
最終レグ7日は上空を雲が覆い気温も低下し、山岳地帯は雨に見舞われ霧が立ちこめるコンディションとなった。マキネンは、第3レグ・オープニングステージのSS13で5番手タイムをマーク、SS14では前を行くマクレー(フォード)との差を8秒までつめたが、SS15で壁にヒット、フロントホイールを飛ばしリタイアとなった。ロイックスは総合12位でフィニッシュ。
マキネンのコメント:「イベントを通じてマシンは良くなく、難しいラリーだった。コルシカに向けていくつかアイデアが浮かんだので、前向きに考えられる」
ロイックスのコメント:「楽なイベントではなかったがガッカリしてはいない。これまで何度もニューマシンの開発・熟成にかかわってきたから、望みどおりのレベルに達するまで時間がかかることもわかっている。学習という意味では実り多かった。ラリーが進むにつれてタイムが上がったし、プラス材料は他にもいくつか見つかった」