【ITS国際会議2001】ダウンロード型のカーナビ

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第8回国際会議では、通信によるダウンロード型のカーナビゲーションの提案も目立った。この形のナビゲーションはずいぶんと前から提案されていたものだが、現実には通信のインフラがなかなか伴わないなどの問題があって、実現はされないできた。

それが次世代の携帯電話・IMT-2000の登場によって実現の可能性がようやく出てきた。ただ、それでも通信によって地図をフルにダウンロードするというのは現実的ではなく、必要な部分を必要なだけダウンロードするといった形がもっとも有力な形態と考えられる。つまり通常は携帯電話を接続しておいて、地図情報が必要なときに接続してダウンロードする。そしてもっと大容量のデータが必要なときは、ブロードバンド化が進むPCや街頭に設置する専用端末からダウンロードするというわけだ。

この場合、カーナビなどで情報が必要なときは短時間での処理が求められ、その場合は常に接続をしておき、必要な分だけデータをダウンロードできるパケット通信がもっとも使いやすいと思われる。問題は、現状ではパケット通信の利用料が高く、地図という情報をダウンロードするにはコスト面で高くつくといったことだ。

それでも将来的には通信の高速化は進むわけで、こうした道への対応は避けては通れない状況になっている。また、基本の地図を持っておいて、必要な情報をアドオンする形の地図サービスも実現性としては有力な方法として提案もなされた。

《会田肇》

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