国土交通省は1日、平成12年(2001年)度乗合バス事業の収支状況をまとめた。景気低迷や学生の減少などを背景に輸送人員は45億4700万人と前年度比2.9%減ったが、減少率は過去5年間で最小になった。
逆に人件費など支出の抑制が進み、黒字事業者が前年度の39社から47社(調査対象は30台以上のバスを持つ228社)に増えた。とは言え、残る180社あまりは依然として赤字。公営バス32社に限って見ると、黒字はわずか1社しかない。
厳しい経営環境のなか、バス会社は、乗合バスの参入規制が緩和される来年2月の“バスビッグバン”を前に戦々恐々だ。