ブリヂストンは27日、現在はブリヂストン、フアイアストン双方で異なるタイヤの基本仕様や品質評価手法など5項目について統一化するなど、品質管理体制の強化策を明らかにした。厳しい日本基準に合わせていくことで、タイヤ自体の品質も向上する狙いがあるようだ。
ブリヂストンの製造拠点は23カ国・46拠点にも及ぶ。このうち欧米の生産拠点の大半はファイアストン買収時に獲得したもので、現在もファイアストン基準でタイヤの生産を行っている。同社基準はブリヂストンのそれと比較した場合「甘い」と言われており、ブリヂストンでは「同じ市場で販売するタイヤは、どこから出荷したとしても全て同じ品質にする必要がある」との考えから、これらの工場にも順次「ブリヂストン基準」を導入していくという。
今回、統一基準が策定されることになったのは、設計、生産技術、品質評価、クレーム対応と処理、マーケティングなどの情報管理の5分野。これらを統一するため、今年度中に50億円の巨費を投じるとしている。