トヨタはマルチメディア端末『Gazoo』の新機種を関東自動車工業と共同開発し、20日にオープンした千葉トヨペットの福祉車両展示施設「トヨタハートフルプラザ千葉」に導入したことを明らかにした。これまでのモデルより操作画面を低くして、車椅子に乗ったまま使えるという。
新機種の名前は『WEL-TOWER(ウェルタワー)』で、従来機種から音楽コンテンツ提供などの機能を排除し、自動車関連情報に特化している。そのため主なる販売先となるのはトヨタ系ディーラーで、名前が示すとおり福祉車両展示施設への導入を前提としている。
操作画面を低くし、車椅子に乗ったままで操作できるのが最大の特長で、画面角度も見やすいように任意の角度に可変できる。デザイン面でも曲面を基調とした、あたたかみのあるデザインを採用する他、足元のスペースを確保することで、車椅子での操作を容易にするよう配慮しているとしている。
現在のモデルではレス機能となっているが、将来的には画面のタッチ操作にかわり音声で操作できる音声対応機能や、コンテンツの紹介を音声でアナウンスする音声読み上げ機能などもプラス。さらに使いやすくしていくそうだ。