低燃費を追求すれば、4WDよりもFFのほうが有利なのは間違いない。エスティマ・ハイブリッドではあえて4WDを採用しているが、なぜか。
第4開発センター 第3パワートレイン開発部開発部長の梅山光弘氏は「ミニバンなので4WDの需要が高いだろう、ということで採用しましたが、デメリットはほとんどないと考えています」と語る。
「 リアを駆動するユニットの重量は45kgくらいですが、この重量増で発生するエネルギー消費分はリアのエネルギー回生でほぼカバーできていると考えています」
また、通常の4WDではプロペラシャフトでリアに駆動を配分しているが、エスティマ・ハイブリッドはリアにあるモーターのみで駆動しているため、プロペラシャフトのある4WDよりも軽く作ることができたとのことだ。