日本損害保険協会は、イモビライザーなどの盗難対策を施している自動車の車両保険を割引きすることで検討に入った。盗難車が急増、保険金支払い額が急増しているため、自動車の盗難防止対策を進めてもらうのが狙い。
損保協によると、2000年度の盗難車の件数は前年度比74%増の4万9000件、保険金支払額は同26%増の520億円となり、損保の経営が悪化している。組織的に高級車を狙った盗難事件が急増している。このため、各社では車両保険金の値上げや、盗難被害の車両保険を断ることも検討しはじめている。
一方で、業界としては盗難対策を施した車両の保険料の割引きも検討開始した。これまでエアバッグやABSなど、安全対策を実施している車両の保険料の割引はあったが、盗難対策では実施していなかった。