25日までパシフィコ横浜で開催されている「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2001」には、これから発表されるニューモデルに採用されること間違いない、そんな最新の自動車部品が数多く展示されている。その中でも注目されるのはヘッドランプ技術。地味なパーツながら“明るく眩しく自己主張すること”を忘れていない。
夜間の走行を安全に行うという意味で、明るいヘッドライトはアクティブセーフティのひとつして考えられている。これまではハイワッテージのハロゲンランプがその中心だったが、HID(ディスチャージ)タイプの標準装着が一般化し、量産効果によって低価格化してきたことで、開発の中心もそちらに移りつつある。
今回、ヘッドライトを大々的に展示しているのは、小糸製作所とスタンレーの2社。明るいHIDによって、ヘッドランプリフレクターを薄くすることが可能となり、両社とも小型・薄型化したテストモデルを出品している。
前者はパラボラ型リフレクターとプロジェクターランプを融合させた『P&F』と呼ばれるもの。後者はバルブから放射された光を第二、第三の反射鏡で受けて増大することで薄型化しても十分な光量を確保した『ラインビーム』を展示している。
ヘッドライトはクルマのデザインを左右する重要なファクターだけに、こういった些細な技術にも注目すると面白い。