トラックの業界団体である全日本トラック協会はこのほど「有責重大事故ゼロを目指すことを宣言!」というリリースを報道機関に流した。
報道各社が深夜トラックの実態などを報じているドライバーの飲酒に関しては、リリースで「休憩時はもちろん、運行前の飲酒は絶対にしないよう徹底する」とうたっている。しかし、具体策には一切触れておらず「6月の総会で、業界の総意としてこの宣言が採択されるよう準備を進めています」と述べるのみ。
1999年秋、東名高速で酩酊状態の大型トラックが乗用車に追突、幼い姉妹の命を奪った事故を契機とした世論と業界団体との温度差を感じさせる結果となった。