現在パンクレスタイヤの主流になりつつあるのはポリウレタンフォーム製のタイヤ。しかしこのタイヤが普及すると、問題となってくるのがリサイクルだ。アメリカでは自動車メーカーに対して厳しいリサイクル法が適用され、メーカーはリサイクルにまで責任を持つことが義務付けられている。
この動きをいち早く予見し、ポリウレタン・リフォームのシステム作りに動いている企業がある、ミシガン州のダウケミカル社とカリフォルニア州のモビウステクノロジー社だ。モビウスはポリウレタン・リサイクル技術のパイオニアだが、タイヤに使われるフレキシブル・ポリウレタンのリサイクルは技術的に非常に難しい、とされている。そこでダウケミカルと提携し、業界初のリサイクル技術の開発に乗り出すことになった。
この技術にはアメリカばかりかヨーロッパのメーカーも関心を示しており、タイヤだけではなく車の内装にも実際に使用されているポリウレタンを効果的にリサイクルできる技術が生まれればかなりの話題となりそうだ。