トヨタは12日、これまで中京圏を中心に試験運営を続けてきた大規模中古車販売店の「カーロッツ」を今秋以降、全国に展開していくという方針を明らかにした。
カーロッツは200台以上を展示する大型の中古車販売店で、トヨタ車以外のメーカーのクルマでも扱うことを特長としている。1999年から三好(愛知県三好町)、岐阜(岐阜県柳津町)、浜松(静岡県浜松市)の3店舗を開設し、中古車を扱うためのノウハウを集めるための試験運営を行ってきた。
トヨタでは中古車販売に本格的に乗り出すため、このカーロッツを全国に展開することを決め、今年夏から全国で参加ディーラーの募集を始めることを発表した。200台以上の大量在庫と自社修理工場がカーロッツの特長のため、応募するディーラーにはそれに見合うスペースや工場を用意する必要がある。しかし、運営に必要なノウハウなどは新車販売同様、トヨタからの支援を受けることができる。
これまでは下取りしたトヨタ車を自社系列のディーラーが持つ中古車販売店で細々と販売してきたが、今後は本腰を入れて中古車販売でのシェア拡大も目指す。