「本社は現地ニーズを考えていない」とフォード・オーストラリアの言い訳

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「本社は現地ニーズを考えていない」とフォード・オーストラリアの言い訳
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フォード・オーストラリアは昨年度、暦年で1600万オーストラリアドル(約10億円)の損失を計上していたことを明らかにした。

原因は為替市場におけるオーストラリアドル安と、昨年7月から導入された消費税による消費の冷え込み、昨年から新たに導入した小型車『ka』の販売不振によるものだとしている。シェアではトヨタ、ホールデンに続いて3位を記録したものの、数値を14.5%に低下させた。乗用車の販売台数は8万7900台で、ここ10年では過去最低の水準。商用車がわずかながら売上げを伸ばしたが、乗用車部門の低下が足を引っ張る形となった。

同社では「アメリカ本社からの導入計画と、現地のニーズがかみ合っていない」と指摘。満を持して導入したはずの小型車kaがまったく売れていないことを原因のひとつに挙げた。また、中型車の『ファルコン』も他社の同クラスより価格が高く、販売競争に追いつけないとしている。

《石田真一》

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