東京地検特捜部が環境を破壊するA重油の販売業者を起訴

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東京地検特捜部が環境を破壊するA重油の販売業者を起訴
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東京地検の特捜部は26日、今年2月に都知事の承認を得ないまま重油を販売していたとして逮捕したガソリンスタンドの経営者を地方税法違反(混和等承認義務違反)の罪で略式起訴したことを明らかにした。

このガソリンスタンドは東京都足立区の「三幸」で、起訴の要因は今年1月30日、給油に訪れたトラックに対して、重油販売の許可も無いのにA重油33リットルを販売したことだという。A重油は軽油に成分が近いものの、軽油ではないために軽油引取税が掛からないので割安だが、ディーゼルエンジンに使用すると不完全燃焼を起こし、NOxやPMを大量に噴出して環境を汚染する。

しかし、燃料費を軽減したい中小の運送会社などが環境を破壊することを承知で、この安い燃料を使うことがあり、東京都では昨年9月から「不正軽油撲滅作戦」を開始。同社は極めて早い段階で内定対象に挙げられていた。2月に行われた摘発の際には、書類を一部破棄するなど証拠隠滅も行い、その悪質さが強調されている。

《石田真一》

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