イタリアのデザイン会社フィオラバンティは、コンセプトカーの『ボーラ』(Vola。VWはBora)をジュネーブに持って来た。アルファロメオをモチーフにしたハードトップ・コンバーチブルの提案である。
Cピラーをピボットにしてルーフは前後反転、閉開する仕組み。オープンルーフにした際にもトランクを開閉でき、またトランク容量をとらないのが利点。リアウィンドウはそのまま風の巻込みをふせぐためのデフレクターになる。
主宰者のレオナルド・フィオラバンティはピニンファリーナで活躍し、数多くのフェラーリを手がけ(「BB」など)、フィアットを経て近年独立した。最近コンセプトカーを積極的に発表しながら存在をアピールしている。
ボーラの全長は4160mmでアルファロメオ『スパイダー』の4290mmよりやや小さいが、ホイールベースは2540mmで同一。ルーフ開閉システムの提案だけではなく、次期アルファロメオ・スパイダーのデザイン提案とも受け取れる。