警視庁は、違法駐車車両が関係する人身事故が急増しているため、これまでの「衝突した側により多くの過失がある」という原則を見直し、違法駐車を行ったドライバーの刑事責任を追及していく方針に転換することを明らかにした。
昨年、都内で発生した事故のうち、駐車車両に乗用車や二輪車が追突するという事故は610件も発生しており、20人が死亡している。全国規模で見るとさらに多く、前年比で173件増の2878件も発生。このうち716件では追突したドライバーが重傷を負ったり、亡くなったりしているという現状がある。
警視庁では駐車違反を「重大な過失」と認識し、これが元で事故となった場合にはドライバーが現場にいなかったとしても、業務上過失致死や傷害などの容疑で積極的に検挙していくという。