カリフォルニア大気汚染管理局(CARB)が最終的なZEV法案のための会議を開く。今回は施行開始時期を延期するか、またZEVの台数規制を緩和するか、など、ZEV法案そのものを現状では実現できないのでは、という方向での話し合いが行われる。
ZEV法案は、カリフォルニア州内で販売する自動車メーカーに対し2003年までに販売台数の10%をZEVにする、と定めたもの。しかしメーカーからの「無理」という声もあり、1998年に一度規制を緩めるかたちで改案された。
現在管理局のZEV法案委員会では、ZEVの販売台数を2%にまで落とすことが検討されている。環境問題の運動家はこの動きを「政府の姿勢の後退」と見るが、現在ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル、排ガス・ゼロ車両)のカテゴリーに入るのは電気自動車のみ。
メーカーは「全く電気自動車のマーケットが存在しないのに、2%でも強制的な数字を決めるべきではない」とZEV法案の完全撤回を要求している。