運輸省は、四輪駆動車(4WD)のユーザーが自動車メーカーの指定以外のタイヤを使用して車両火災などが発生していることから自動車ユーザーに注意を呼び掛ける。
自動車メーカーが指定した以外のタイヤを装着すると、前・後輪の径が異なるために回転差が生じ、ギア内に過大な負荷がかかり、摩擦熱が増加して走行中にギア内が加熱したままとなり、最悪の場合、発火または走行不能になる。こうした事故が1998、1999年度に各10件発生し、今年度も4〜11月までに8件の火災などが発生している。
運輸省では、スノーレジャーシーズンで冬用タイヤに交換するユーザーが多いこの時期、タイヤ、ホイール交換の注意事項6点についてユーザーに対してホームページやポスターなどで周知したり、自動車関係団体に周知の協力を依頼する。
(1)前・後輪のタイヤはメーカー指定のサイズを使用すること、(2)タイヤのメーカー、銘柄、パターンを4輪とも同一にする、(3)摩耗差の著しいタイヤを混ぜない、(4)タイヤの空気圧を指定空気圧に調整するなど。