提携交渉が明らかになったトヨタとフォードだが、ハイブリッドシステムの提供などの技術面だけでなく、トヨタ系列の販売網を使ったフォード車の販売についても協力を要請したようだ。
フォードは、今年春に日本市場へ投入した『フォーカス』をトヨタ系販売会社で取り扱ってくれるように要請したとみられる。トヨタもこれを大筋で了承し、興味を持つ販売店へ取り扱いを打診しているという。
現在のトヨタにとって、フォーカスが位置する1.6リットルクラスの2BOXタイプをラインナップしていないことや、搭載するエンジンの排気量が近い『ファンカーゴ』や『bB』とは、ユーザーの求める用途が違うため、直接の競合が発生しないと判断したのかもしれない。
トヨタ系販売会社のうち、千葉や埼玉を中心に営業を行っているトヨタ勝又グループは、系列のフォードのディーラーを有しており、すでにフォード車を取り扱っているが、今後は他の地域でもこのような販売が始まる可能性もある。