小型化された『ASIMO(アシモ)』だが、デザインは基本的に『P3』からの正常進化と言っていいだろう。しかし今回のロボットのデザインは、より「親しみやすいデザイン」になっているという。担当したのは同じ本田技術研究所・和光研究所の4輪デザイナーだという。
アシモは、人間の生活空間で実際に活動することをこれまでよりもさらに進化させたものであるため、デザインでもより身近に感じれるようなデザインがなされている。小型サイズになったことはもちろんだが、見た目のやわらかさを意識した、人にやさしいデザインとしているようだ。
見た目はP3と比べ全体的に丸みを帯び、ややふっくらした印象である。子どもの身長ほどになったことで頭の大きい幼児体型に変化したことも親しみやすさを出している要因の一つだ。5本の指を持ったことも身近に感じれる要因の一つであるといえる。
中でも最も変わったのは肩の部分である。P3では片関節の機能が胸の位置まで食い込んでいたが、アシモでは体は体、肩は肩ときっちり分かれている。我々が昔マンガで見た、いわゆるロボットというカタチに近く、より人間らしいボディパーツ構成になっている。
広報部の波多野氏によれば、P3を担当したデザイナーとアシモのデザインの担当者は別のようである。ホンダとしては4輪のデザイナーを使うことで、より親しみやすいロボットにしようということではないだろうか。