フォードが世界初のメーカーオプションを『エクスプローラー』に採用

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フォードが世界初のメーカーオプションを『エクスプローラー』に採用
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アメリカ・CNNの報道によると、フォードは来春早々に発売を予定している『エクスプローラー』の2002年モデルから、ユーザーが発注の段階で装着するタイヤを数社から選択できるオプションを導入するという。

これはファイアストン社製タイヤの大量リコールに起因するもので、従来は9割近くにファイアストンのタイヤが装着されていたが、今後はユーザーが同スペックのタイヤからブランド選択できるようにする。今のところ候補とされているのは、ファイアストンとミシュラン、そして取引交渉中のグッドイヤーを合わせた3社。完成車のタイヤをユーザーが発注前に選ぶというのは、世界に類がなく、今回が初めての試みとなる。

フォードがこのシステムを取り入れる背景には、主力車種であるエクスプローラーが事故の報道以後、急速にその売上げが低下していることがある。タイヤをユーザーに選ばせることで、不安を解消し、セールスの向上につなげていきたいという考えだが、ファイアストンでは「他社製タイヤでも事故は起きている」と公聴会などでのアピールを開始している。ユーザーがファイアストンのタイヤを積極的に注文するとは思えず、同社としてはフォードから事実上の締め出しを受けることになるが、その場合には公聴会でのやり取りもさらに白熱していくのは必至だ。

《石田真一》

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