運輸省は、「2000年度自動車アセスメント実施要領案」についてのパブリックコメントの結果を公表した。今回、47件と大量の意見が集まったものの、運輸省では要領通りアセスメントを実施するとしている。
パブリックコメントでは、衝突試験の項目について8件、試験方法について8件、試験対象車種について6件、試験の評価方法について18件、試験の公表方法について7件の意見があった。以下、試験方法に関する意見と、運輸省のコメントを紹介する。
・歩行者との衝突を評価して欲しい
---歩行者との衝突は来年度から調査研究する
・後方追突の衝突試験を行って欲しい
---後方衝突は死者、重傷者が少なく必要ない
・オフセットだけでなく、斜め方向からの衝突試験も必要
---斜め方向については事故発生形態や試験方法の確立で決めている
・衝突はエンジン駆動状態の方が良いのではないか
---エンジンを駆動させて衝突させると発火などでダミーからデータが採取できなくなったり、バッテリー液飛散による試験実施者の安全を確保しなければならない
このほか、車種選定でホンダ車が2台というのは少なすぎるや輸入車でも実施するべき、商用車は何故今年度やらないのか、などの意見があった。