備えあれば憂いなし、でも何も備えない楽観的ドライバー

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警視庁が実施したアンケートで、東京都区部に阪神大震災級(震度7クラス)の地震が発生した場合、多くのドライバーは大混乱を予想しているのに、肝心の備えは何もしていないという、そんなお寒い実態が明らかになった。

このアンケートは、警視庁警備部が委託した心理学者などが中心となって設けた「警視庁警備心理学研究会」が今年3月に行ったもの。都内の免許保有者や、タクシードライバーなど、3900人のデータをサンプリングしている。

「東京に阪神大震災と同じ規模の地震が起きた」という想定の質問で、およそ80%が「一般道は全面ストップ」と考え、70%が「首都高の橋脚は崩壊する」と回答したものの、「では、地震に備えた準備をしているか」の設問には、やはり70%が「何もしていない」と回答している。

日本人は世界の中でも「自分は運転がうまいから交通事故には遭遇しない」と考えるドライバーが多い「楽観的タイプ」だと言われているが、それが災害でも現れた格好だ。

《石田真一》

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