三菱自慢の先進技術のカタマリ!? ITS実験車『ASV-2』登場

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三菱自動車工業は、先進の安全技術を盛り込んだ乗用車『三菱ASV-2』を開発した。運輸省が主導する「第二期先進安全自動車(ASV)プロジェクト」に沿って、将来的に実用化を目指している技術を集約した乗用車3タイプで、それぞれ『ITS-ASV』、『ハイモビリティASV』、『スマートクルーズ21対応ASV』と名付けた。ASVプロジェクトによるASV-2の開発発表は、マツダ、日産、本田に続いて3社目となる。

ITS-ASVのベースは『シャリオグランディス』。車両に搭載した様々なセンサーと情報通信システムにより、道路状況を認識して音声や表示でドライバーに情報を提供。危険な状態になるとドライバーの回避動作を補助するシステムなど、16種類の実用化前の新技術を搭載している。中でも、予防安全技術の一つとして開発した「後側方警報」は、ドアミラーに内蔵した電波レーダーとリアウインドに搭載したカメラにより隣りのレーンの車両を検出、レーンチェンジの際に音と表示で警報するシステムとなっている。

ハイモビリティASVは『ギャラン』をベースに開発した。楕円形の小舵角ステアリングなど操作系の工夫により、高齢者や身体障害者にも操作しやすい構造とした。

スマートクルーズ21対応ASVのベース車は『ディアマンテ』。ITS-ASVの各要素技術のうち、道路インフラからの情報を利用して衝突防止や車線逸脱防止などの機能を抜粋した。

11月末には運輸省と建設省が公開デモンストレーション「スマートクルーズ21-DEMO2000」を開催する予定で、三菱はASV-2で実験に参加する予定だ。

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