F1GP第6戦、ヨーロッパGPはドイツのニュルブルクリンクで開催される。昨年ここでBARホンダの2人、ジャック・ビルヌーブとリカルド・ゾンタはともに完走を果たしたが、今年はもちろんポイントゲットが目標だ。
しかしホンダはニュルブルクリンクで過去一度も勝っていない。67年、旧コースで行なわれたレースでジョン・サーティースが4位に入ったのが最高。85年のドイツGPではウィリアムズ・ホンダのケケ・ロズベルグが首位を走っていたが、リタイアしてしまう。ヨーロッパGPということでいえば、ナイジェル・マンセルが同じ年ブランズハッチで開催されたヨーロッパGPで初優勝を飾っている。
ドライバ−個人だと、ジャックがこのサーキットで96、97年と連勝している。「マシンはかなり良くなってる。スペインGPでも後続に抜かれる不安はまったくなかった」と、次のレ−スに期待する。本田技術研究所の保坂武文マネージング・ディレクターはエンジンがコンスタントに進化していると強調する。「開発の方向性が間違っていないことは結果が証明している」
いっぽうリカルドはコースについて「F1では2度目だけどF3000やGTで走っているのでコ−スは良く知っている。高速トラックではないがリズムよく走れるので好きなコースだ」と語っている。レースについては「予選の結果をもっと良くしたいね。去年はいい線までいったから同じ調子でポイントを獲得したい」という。