小型乗用車のメーカー、サターンは一時期年間売り上げが前年比20%以上の下落が続き、経営の危機が噂されていた。しかしアメリカの好景気を反映してか、サターンはこのところGMグループの中でも好調な販売の伸びを示しており、このほど15億ドルの拡張プランが発表された。
この中には生産工場の拡張と新しいエンジン組み立て工場の建設が含まれている。中でもエンジン部門は、コードネームL85と呼ばれる今後発売予定のSUVおよびSシリーズ用の新しい4気筒エンジン生産施設を、テネシー州スプリングヒルズの工場内に建設するという力の入れ様だ。
さらにサターンは今後開発予定のモデルにホンダ製V6エンジンを採用する、という興味深いニュースも発表された。ホンダのエンジンを使用することでサターンの信頼性は大幅に増すと考えられ、ユーザーロイヤリティの高いメーカーとして知られるサターンはますます強力なものとなってカムバックすることが予想される。