今年11月から自動車運転中の携帯電話とカーナビの注視を禁止する道路交通法が施行されたが、施行後1ヵ月間で効果が上がっている実態が明らかになった。
警察庁の調べでは、11月中に携帯電話の使用中の人身事故は62件、うち死亡事故が2件で前年同月と比較してともに約7割減となった。カーナビによる事故も人身が3件(死亡事故ゼロ)でこちらも8割減と大幅に減った。
カーナビの注視や運転中の携帯電話は、それ自体では違反とならないが、それによって事故を起こした場合などに反則金と違反点数が課せられる。一般のドライバーがそれとは知らず「運転中、携帯で話していると違反キップを切られる」と思い込み、自粛したせいではと分析する声もあるが、意外なほど効果を上げている。