【東京ショー速報 Vol. 48】究極のキーレス・エントリーカー登場

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オムロン株式会社は、東京モーターショーに『指紋照合装置 It`s My Car!』を出展した。従来のイグニション・キーのかわりに“各個人特有・生涯不変・複製困難”という特性をもつ“指紋”を使っていこうというものだ。

指紋の“端線”(指紋の模様の線が止まっているところ)・“分岐点”(線が分かれているところ)といった、特徴をデジタル化し、あらかじめ車載システムに登録し、登録データと本人照合をしようというの。その指紋照合システム自体は、すでにパソコンのセキュリティ(アクセス管理)や、建物の入退室管理などの分野で実用化されている。


ダッシュボードに搭載された専用スキャナに“指”を置き、
“登録ユーザー”と認証されるとエンジンがかかる仕掛け
オムロンは「あらかじめ登録されたユーザーしか車両を利用できなくするといったセキュリティのみならず、高速道路のETC(ノンストップ自動料金収受システム)の個人認証など“ネットワーク機能”、さらには、登録ユーザーごとハンドル位置・ミラー位置の設定といった“カスタマイズ機能”にも発展することができます」と説明する。そう、指紋照合装置は究極のキーレス・エントリーということが出来るのかも知れない。

ではこの究極のキーレス・エントリーもといバイオ・キー・システムの実用化はいつになるのだろう。オムロンは「まだ社名は明かせないが、すでに自動車メーカー数社と交渉している。近く、指紋照合装置を搭載した市販車が発表されることでしょう」)と、実用化の最終段階にあることを示唆する。

今後、続々と登場してくる予定のASV(高度安全自動車)のひとつの目玉として“指紋照合装置 ”が搭載されるものと思われる。

《小谷洋之》

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