
この日のために用意したシボレー ソニックは計5台。一番左は先導車のシボレー キャプティバ
今回、品川区のGMジャパン本社に集まったのは、インターネットで募集した4名の一般ドライバー。いずれも運転歴は10年以上で、「最新の輸入車にじっくり乗ってみたかった」と応募の動機を語る、新型車への関心が高い方ばかり。
今回はさらに、ソニックの燃費性能を極限まで追求するための指南役として、自動車教習所「ファインモータースクール」でエコドライブ講師を務める古田秀人氏にも参加してもらった。同氏は言わば「エコドライブのプロ」だ。
試乗は午前と午後の計2回。いずれもあらかじめ決めたコースを走るが、1回目はソニックの走りを楽しんでもらうのが主な目的。そして午後からの2回目で、エコドライブにチャレンジしてもらうというプログラムだ。天候はあいにくの荒れ模様だが、路面は乾いている。さっそく出発!となった。
モーターサイクルのようにレンズがむき出しのヘッドライトが精悍
GMジャパン本社を隊列を組んで出発。
この時はまだ、それほど天気は悪くなかった……
1回目の試乗はやや速めのペースで走行。強風にも動じずシボレー ソニックは安定して走る
5台のソニックは、午前10時にGM本社を出発。隊列を組んだまま一般道を南下し、羽田ICから首都高速湾岸線で横浜方面に向かう。強風が吹き荒れる中、曇り空の高速道路を駆け抜ける色とりどりのソニックは、存在感抜群だ。
ベイブリッジを渡り、みなとみらいを横目に長い直線区間へ。ここで先導車は道を譲り、各々ソニックの走りを楽しんでもらうことに。速度を落としたキャプティバを、4気筒エンジン特有のエグゾーストノートを響かせながら軽々と追い越すソニック。巡航速度からの加速も申し分ない。
横浜横須賀道路を北上し、再び横浜を通過して、今度は首都高速横羽線で東京方面に向かう。ゴールはスタート地点近くのガソリンスタンドだ。ここで給油を行い、1回目は終了。走行時間は約2時間、約94kmを走行した。
1回目の試乗を終えた参加者にソニックの印象を聞くと「思った以上に加速がいい」「出足が良くて驚いた」といった言葉のほか、「こんな(強風が吹く)悪条件でも、ブレずに走ってくれて安心」など、安定感ある走りに一様に驚いた様子。
さらに「アクセルワークがしやすく、タコメーターも見やすくていい」「これまで持っていたアメリカ車のイメージと違って質感が高く、室内も快適」「高速走行時でも2000回転くらいしか回らず静か」といった声も。また長年、欧州車に乗る方からは「走る、曲がる、止まる、が日本車と違い、まさに欧州車のような走り。2時間くらいで腰が痛くなるシートもあるが、これは平気だった」との感想もあった。
このクラスでは珍しい6速ATは高速巡航で快適な走りに貢献する
1.6リットルエンジンは低回転から分厚いトルクを発揮。追い越し加速も楽にできる
1回目の試乗が終わってガソリンスタンドで満タン給油
ゼネラルモーターズ(GM)最大のブランドであるシボレーの新型コンパクトカー。北米、欧州、韓国など、GMが世界各地に持つ拠点がグローバルチームとして開発したモデル。世界60ヶ国以上で販売されるシボレーの最量販車種でもある。日本向けは1.6リットルエンジンと6速ATを搭載。右ハンドル、レギュラーガソリン仕様と、日本市場に最適化されている。

おなじみの「ボータイ」エンブレムやデュアルポートグリルがシボレーの証

リアのドアノブがCピラーに埋め込まれ、5ドアでありながら一見2ドアのように見える
「BFI(ボディ・フレーム・インテグラル)構造」で、高い衝突安全性を確保
6エアバッグを標準装備。Euro NCAPで最高評価の5つ星を取得
コルベットにも通じるデュアルコックピットデザイン。小物入れも豊富
荷室容量もたっぷり。後席の背もたれは6:4分割可倒式
頭上から足元まで十分にゆとりのある後席。乗降性も良好
シートは長時間乗っても疲れにくい。シートリフターも装備。
シボレー ソニック
全長×全幅×全高:4050×1740×1525mm
ホイールベース:2525mm
車両重量:1220kg
エンジン:直列4気筒DOHC
排気量:1597cc
最高出力:85kW(115ps)/6000rpm
最大トルク:155Nm(15.8kgm)/4000rpm
トランスミッション:6速AT
使用燃料: レギュラーガソリン
燃料タンク容量:46リットル
10・15モード燃費(社内参考値):11.3km/リットル
JC08モード燃費(社内参考値):10.9km/リットル
Price
シボレー ソニック | 189万円 |
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シボレー ソニック LT | 198万円 |
シボレー ソニック JBL SOUND LIMITED (特別限定車) |
213万円 |