新型コンパクトSUVのダイハツ『ビーゴ』/トヨタ『ラッシュ』には、ダイハツでは久々の1.5リットルとなる新型エンジンが搭載されている。このエンジンは『ブーン』などに積まれている1.3リットル「K3型」をベースにストロークアップを図り排気量を拡大したものだ。
ダイハツとトヨタがタッグを組んで開発した新型SUV、『ビーゴ』と『ラッシュ』のTV-CFをもうご覧になっただろうか? 両メーカーとも同車の個性と魅力を十二分に引き出すことに成功している。
ダイハツ/トヨタから発売される新型コンパクトSUVの『ビーゴ/ラッシュ』のライバルは、同じジャンルのSUVではなく、ハイト系ワゴンではないか。ビーゴの開発を担当したダイハツ工業商品企画部 加納義之さんはそう考える。
『ビーゴ』はダイハツが主に開発を行い、トヨタにも『ラッシュ』というネーミングでOEM供給される、ダイハツ『テリオス』/トヨタ『キャミ』の後継車となるコンパクトSUV。国産SUVがボディサイズを拡大する中、久しぶりの5ナンバーSUVとなるビーゴ/ラッシュの最大のウリはパッケージングだ。
ダイハツ『ビーゴ』/トヨタ『ラッシュ』は外寸3995×1695×1705mm(全長×全幅×全高)と、初代トヨタ『RAV4』3ドアに近いサイズだが「コンパクトSUVとして最適のサイズを追求した結果」だという。
ダイハツ『ビーゴ』/トヨタ『ラッシュ』(17日発表)のライバルとなる車種は、国内では三菱『パジェロ・イオ』、ヨーロッパでは発表されたばかりのスズキ『SX4』が近いが、あまり競合はしそうにない。
トヨタモデリスタインターナショナルは、新型車『ラッシュ』の発売に合わせ、ラッシュ用エアロキット「MODELLISTA VERSION」と「MODELLISTA SELECTION」を設定し全国トヨペット店及びトヨタモデリスタ店を通じて発売した。
「男女を問わず、比較的若い年齢層のユーザーを意識して開発しています」とダイハツ『ビーゴ』/トヨタ『ラッシュ』(17日発表)のユーザーについて語るのは、ダイハツの製品企画部チーフエンジニアである多田修氏。
ダイハツの箕浦社長は17日、コンパクトSUV『ビーゴ』(ダイハツ)、『ラッシュ』(トヨタ)の共同発表会で、ビーゴをダイハツの世界戦略車と位置づけ、「これから国内中心からグローバルに展開していきたい」と強調した。
ダイハツ『ラッシュ』インテリアについて、ダイハツ工業デザイン部の酒井真吾さんは、「エクステリアと同じく、乗用車の上質感とSUVらしい力強さ、タフさを目指しました」と説明する。
トヨタ自動車とダイハツ工業は、17日発表した『ビーゴ/ラッシュ』のケースのようにコンパクトカー分野での協業関係を一層強化する方針を示した。
ダイハツ『ラッシュ』のデザインコンセプトについて、ダイハツ工業デザイン部の酒井真吾さんは、「SUVの力強さ、タフさと都会的な上質感を目指しました。街乗りでもおしゃれに乗れるSUVです」と説明する。
世界最大規模のカスタムカーショー、東京オートサロンが13−15日に開催された。トヨタは市販予定の新型コンパクトSUVコンセプトベースのカスタムカーを展示。オートサロン終了後の17日、『ラッシュ』として正式発表した。
ダイハツ工業とトヨタ自動車は、新型コンパクトSUVを、ダイハツは『ビーゴ』でダイハツ販売店、トヨタは『ラッシュ』として全国のトヨペット店で17日から発売した。