『コペン』のサスペンションは熟成の進んだフロント・マクファーソンストラット、リア・トーションビームアクスルの組み合わせだが、アーム類の配置を見直すことでジオメトリや車体ロール軸をスポーツカーにふさわしいものに仕立てている。
「ターボなので、NAよりレスポンスがいいとは言いませんが、どんな領域からでもついてくるレスポンスのいいエンジン」は、『ムーヴ』『MAX』のものをベースとし、吸排気系の変更や、アブレダブルシールターボチャージャーの採用、ECUのマップ最適化などで、従来比+30%のレスポンス向上を実現したという。
デンソーは、ダイハツ工業と共同で、自動車最前部に位置するラジエター、エアコン用コンデンサなど、骨組み構造物を一体化した軽量で高性能のフロントエンドモジュールを開発したと発表した。ダイハツの新型車コペンに採用、従来比で約30%軽量化を達成した。
ダイハツ工業は新型車『コペン』を熟練技能者の手作りで生産する。少ない車種を効率良く生産するための手法だが、生産台数が少ない車種ならではの味わいもありそうだ。
『コペン』の最大のセールスポイントは、まさに「オープントップであること」だろう。しかも、ただルーフを開閉できるだけではない。スイッチひとつでルーフを開閉できる、軽クラス初の電動オープントップ機構、アクティブトップが標準装備されるのだ。
『コペン』のトランスミッションは5速MTと電子制御4速ATの2種類。MTは積極的なシフト操作をうながすショートストローク。2、3速には摩擦の少ないモリブデンコーティング・シンクロギアを採用し、スムーズでクイックなシフトを可能にした。
『コペン』のエンジンは1機種、「JB-DET」型659cc直列4気筒DOHCターボ。駆動方式はFFだ。エンジン本体はすでに同社の『ムーヴ』などにも搭載されているものだが、コペンのものはターボなどの補器類、チューニングが従来型とは異なっている。
走りの性能とともに『コペン』の大きな魅力となっているのは、何といってもその内外装デザインだろう。エクステリアはダイハツが「ティアドロップシェイプ」と命名した、なだらかなラウンドシェイプ。アウディ『TT』、日産『フィガロ』に似たシルエットで、非常に高い質感を持つ。
第35回東京モーターショーに参考出品されて人気を集めた軽オープン2シータースポーツ、ダイハツ『コペン』がついに発売された。コンセプトは「アクティブトップ・コンパクトオープン」。車名はCompactのCとOpenをくっつけた造語だ。
ダイハツ工業は21日、2002年の生産・販売見通しを発表した。今夏発売する軽スポーツカー『コペン』など新商品の投入により国内の軽販売は前年比2.1%増の年間52万5000台を販売し、シェア奪回を狙う。
『COPEN』(コペン)は、電動格納式ハードトップを装備したオープン2シーターの軽スポーツだ。全長3395mm×全幅1475mm×全高1260mmというコンパクトな軽自動車サイズを生かして、“人車一体感”を前面に押し出したモデルとなる。