家庭用ビデオの世界では既にHDDを使ったレコーダーがお目見えしているが、カーオーディオの世界でもその波は押し寄せてきている。この秋、パイオニアはDEH−P999HDDを発表し、このモーターショーでは、ソニーが同じくHDDヘッドユニットを参考出品していた。
日産『ideo(イデオ)』は2005〜2010年の未来のクルマのコンセプトカー。クルマを情報によって人と街をつなげるインターフェースとして「街にあふれる情報をリアルタイムに取り込んで、今までにない運転する楽しさ、便利さを提供する」というものだ。
最近はより高度な車内LANを構築することで、効率の良い通信システムを実現しようという機運が自動車メーカーをはじめ、各伝送メーカーの間で急速に高まっている。ケンウッドが提案したのは、「IEEE1394」フォーマットを使った車内LANシステム。
日産ブースでは、2003年の実用化を目指した、高速通信ネットワークシステム『2003i』と、2005〜2010年を見据えた“ネットビークル”『ideo(イデオ)』を展示している。
車載緊急通報サービスの『HELPNET』は、現在地情報をカーナビに頼るため、カーナビとの併用が前提となっていた。こうした状況の中、松下通信工業では携帯電話に接続するだけで『HELPNET』サービスが利用できる単独車載機を発表した。
BMWのブースでは、8年ぶりにフルモデルチェンジするという、フラッグシップセダン『7シリーズ』を展示している。日本で2002年春に発売する予定というこの7シリーズには、車内のさまざまなスイッチやレバーなどを従来のクルマよりも減らし、運転操作に必要な機能をハンドルとその周辺に集中して、ドライバーがより運転に集中できるという、“iDrive(アイドライブ)”というコンセプトを導入している。
カーナビがDVD、HDDとメディアをどんどん高容量化させる中、最新の地図を通信によって必要なだけダウンロードするタイプのカーナビも注目されている。ケンウッドのブースでは、液晶TVほどの大きさのボディに直接『P-in Comp@ct』を差し込み、必要なだけ地図データをダウンロードするシステムが参考出品されていた。
様々な車載機能を実現する車載コンピュータ『AutoPC』が、日本市場向けにもいよいよ来年中にも投入されそうな見通しとなった。