トヨタ自動車が今冬に発売を予定している新型『プリウスPHV』はモーターだけで走行するEVモードの航続距離が現行の26.4kmから60kmへと2倍以上に引き上げられた。
トヨタ自動車が今冬に発売を予定している新型『プリウスPHV』の開発責任者を務める豊島浩二チーフエンジニアは「現行モデルのお客様が不満と思っているところを、基本すべて直した」と胸を張る。
オハラは、酸化物系材料を使った全固体リチウムイオン電池で、積層シートの一括焼結製法を用いることによってマイナス30度という低温下でも駆動する電池の試作・実証に成功した。
先代『プリウスPHV』は、ハイブリッド車であるプリウスの派生モデル的な作りで、どちらかといえばハイブリッド車に軸足を置いて作られていた。新型プリウスPHVは、その考え方を大きく改めているところが最大の相違点だろう。
まだ発売前ということで、試乗はサーキットということになったが、新しい『プリウスPHV』は、ほぼトヨタの目論見通りに仕上がっている印象を受けた。
「効率」を追求し、大容量リチウムイオン電池搭載によるEV走行距離の延長など、環境性能を高めているが新型が目指した効率とは、そこにとどまるものではないという。
「ますます発売が楽しみになった」。これが試乗後の素直な感想だ。
トヨタ自動車は、今冬に発売する新型『プリウスPHV』の報道関係者向け試乗・技術説明会を開いた。先進モデルとして新技術や新機構を積極的に採用するなか、素材面ではバックドアにCFRP(炭素繊維強化樹脂)を大量使用した。
現行『プリウス』ベースのPHV、新型『プリウスPHV』は、バッテリーにリチウムイオンを採用。急速充電(CHAdeMO規格)では約20分で80%充電が可能。AC200Vでは約2時間20分で充電を完了できる。
トヨタ自動車は、今冬に発売する新型『プリウスPHV』の報道関係者向け試乗・技術説明会を開いた。注目の新機構のひとつに、量産車では世界初となる駆動エネルギー用の「ソーラー充電システム」がある。