というわけで、クルマとしての出来は予想以上によかったのだけれど、なんでこのクルマ=iQを大きく見せたかったのか良くわからない。
乗り降りのしやすさという点で、ポルテの序助手席スライドドアは秀逸。これだけ大きなドアが取り付けられればリヤドアなど必要ない。
キャラ(クター)の強さは国産屈指だろう。尊大な威圧感があるわけではなく、それでいて存在感がある。質量もかなりのものだが…。
いや〜最近の韓国車、頑張ってます。そんな第一印象。際立つ個性とか、飛びぬけた性能といった、JMを積極的に買う理由ってのはまだ希薄な気がするのだが…
デザインはなかなか面白いし、それ以上に14インチになったことで段差の乗り越えや荒れた舗装路での乗り心地がよくなった。
『エルグランド』や『アルファード』ほど広大な室内スペースはないんだけれど、フロアが広くて乗り降りしやすいし、運転してもリヤタイヤが近くに感じるというか、あまりサイズを意識しないで運転できる。
乗り味は抜群。S字カーブのようなところでハンドルを切り返したときでもクルマがグラッと揺れず、ボディがすごくフラットに保たれるのは驚き。
先代はベース車を強引にボルボ風に仕立てた感じがあったけれど、今度の『S40』(『V40』も)はどこから見ても立派なボルボ。凝縮感というか、かたまり感のあるデザインでバランスもいい。
フィエスタは、日本車に似たテイストを持っている。シートに座ってハンドルを握ったとき、しっくりくる。運転しやすいし、操縦性もよくて、キビキビとよく曲がる。
かなりボリュームのあるボディだが、走らせてみるとひと回り以上コンパクトに感じられる。クルマに不要な遊びや鈍さがないからなのだろう。