毎年車山高原(長野県茅野市)で開催されているフランス車国内最大のイベント、「アロンフランセ2026」が10月18日に催された。主催はAllons Français Kurumayama事務局。
事務局のクルマ達、左からシトロエンメアリ、2CV6、2CV6フランス3◆多くのボランティアスタッフの手作業で
数十年前に始まった「フレンチブルーミーティング」を覚えている方もいるだろう。その趣旨を受け継ぎ、2023年からスタートしたのがアロンフランセだ。
主催者がステージイベントなどを仕掛けて来場者を楽しませるのではなく、フランス車で訪れた参加者それぞれが、会場の中を回遊したり、友人たちとおしゃべりを楽しむ。あるいは自分のクルマの周りにいすやテーブルを配してお茶を飲んだり、フリーマーケットで買い物をしたりする。それぞれの参加者が自由にその時間を過ごすことができるのが、アロンフランセの魅力だ。
シトロエン2CVドーリーとともに、フランス雑貨を毎年販売している人気のお店
そのために事務局は何か月も前から準備を始める。広い会場内の清掃から始まり、草が生えていたらそれもキレイにする。段差があればそれを補正し、クルマが傷まないように工事もする。さらに来場するときに通るビーナスラインの整備も忘れてはならない。参加できるのは事前に予約申し込みをしたおよそ700台だ。そのためにホームページ上で一人一人受け付けをし、参加受理書を発送。そういったことをボランティアスタッフの手作業で行っているのだから、本当に頭の下がる思いだ。
そうして開催された今年のアロンフランセは、久々に終日快晴に恵まれ、多くの人たちが日焼けしたほどだ。
シトロエン2CVたち◆スピダー30周年とともに
冒頭でステージイベント云々と書いたが、実はトークイベントが毎年開催されている。それは周年イベントと呼ばれるもので、これまでもシトロエン『DS』生誕70周年や、ルノー『8ゴルディーニ』誕生60周年などがあった。
そして今年はルノー『スピダー』デビュー30周年というテーマのもと30台以上が来場。輸入だけでなく車両開発にも関わった藤井照久氏を招きトークショーが開かれ、誕生秘話や輸入に関してのエピソードが語られただけでなく、スピダーの生みの親といってもいいクリスチャン・コンゼン氏からのメッセージを届けるなど、オーナーだけでなくスピダーに興味を持つ人たちにとってはたまらない時間となった。
ルノースポールスピダーと藤井照久さん
ルノースポールスピダー30周年で約30台が集まった広い会場をぐるりと歩き回ると、至るところに珍しいクルマや最近見かけなくなったクルマ達が集まっていた。中でも日本では本当に珍しいシムカが8台も並んでいたのには驚いた。特にシムカラリーシリーズだけでなく、セダンや1200クーペなどもおり、まさにアロンフランセならではの光景といえよう。
ずらっと並んだシムカ達◆インポーターだけでなく、本国メーカーも参加を
また、スポーツ系で忘れてはならないのがアルピーヌだ。今年は新旧アルピーヌが一角を占めるブースが設けられ、そこにぎっしりと並んだ眺めは圧巻だった。
エンデュランスレースから手を引き、フォーミュラ1に集中するという発表がなされるとともに、パリモーターショー2026では『A110スカルプチャ』や次に出るアルピーヌを予感させる『A310コンセプト』も発表されるなど、ここにきて一気に加速する様相を呈しているアルピーヌ。さらに、年内には『A290』が正式に日本で発表される予定だと、1か月ほど前に来日した本国アルピーヌのCEO、フィリップ・クリエフ氏が明かし、日本市場にもアルピーヌのオーナーズクラブだけでなく、ファンも多数いることから大いに期待している様子だった。ぜひいつか、この車山の会場に足を運んで欲しいと思うとともに、他ブランドの日本側だけでなく、本国からも一度はこのイベントに参加し、どれほどフランス車を愛している日本人が多いか、その熱量を自身の目と体で感じて欲しいと願わずにはいられなかった。
一堂に会したアルピーヌ達
アルピーヌのCEO、フィリップ・クリエフ氏◆メルセデスGLB 35の印象
今回の取材の足になってくれたのはメルセデスベンツ『GLB 35 4MATIC』だった。現行GLBをベースにAMGが手を加えたものだ。最高出力 306PS、最大トルク400N・m を発生する、2.0リッター直列 4 気筒ターボエンジンと48V電気システムとBSGが搭載されるので、胸のすくような加速とともに、高速では13km/l程、一般道でも10km/程度の燃費を記録するなど、経済性も兼ね備えていた。また、AMGスピードシフト8速DCTは、その名の通りスパスパと変速が決まるので、ちょっとした快感でもあった。
メルセデス-AMG GLB 35 4MATIC









