デザイン会社GFGスタイルのファブリツィオ・ジウジアーロと、実業家・ラポ・エルカンが共同制作したフィアット『トポリーノ』ベースのワンオフモデル2台、「トップ.L」と「トップ.J」が、イタリア・トリノで世界初公開された。
2人は長年の友人関係にあり、クルマとデザインへの共通の情熱を持つ。今回の共同プロジェクトでは、あえて高価で高性能な車ではなく、小型で身近なトポリーノを出発点に選んだ。「クルマへの情熱は馬力とは無関係」という2人の共通の信念が、このプロジェクトの根底にある。
■トップ.L――感情と個性を纏ったスピードスター
フィアット『トポリーノ』ベースのワンオフモデル「トップ.L」トップ.Lは、プロジェクトのスポーティな側面を体現する純粋な2シーターオープンモデルだ。余分なものをすべて取り除き、コンパクトなスピードスターへと変貌させた。
インスピレーションの源は、ジェームズ・ディーンの伝説的な愛車「リトル・バスタード」をはじめとする反骨精神あふれるスポーツカーの世界。ボディはマットなアクアマリン色で仕上げられ、インテリアにはアクアマリンのレザーとアルカンターラが使われている。
■トップ.J――全長3m以内で4席を実現
フィアット『トポリーノ』ベースのワンオフモデル「トップ.J」
トップ.Jは、全長3m以内のトポリーノに4席を配置するという前例のない構成を採用した。4人が背中合わせに座る独自のレイアウトで、小さなフィアットを「共有する体験」の場へと変えた。
カラーリングはブルーとグリーンの組み合わせで、ラポの祖父であるジャンニ・アニェッリが所有していた1950年代のフェラーリ『166 MM』と、ブルーとグリーンのディテールを好んだウンベルト・アニェッリへのオマージュでもある。屋根は布製のキャノピーを採用し、開放感と軽快さを保ちながら日差しや雨をしのぐ。インテリアにはテリークロスとレザーをブルーとグリーンで組み合わせた。
2台の名前は、トップ.Lが「Love(愛)」、トップ.Jが「Joy(喜び)」に由来するとラポ・エルカンは説明している。
ファブリツィオ・ジウジアーロは「小さくシンプルで身近なクルマを出発点に、感情と創造性に導かれながらどこまで表現できるかを試したかった」とコメント。ラポ・エルカンは「2台は全く異なるが、自由で、反骨的で、本物であるという同じ精神を共有している」と語った。
なお、今後も2人のコラボレーションは継続される予定だ。







