カーオーディオでの音の良し悪しは、製品、取り付け、サウンドチューニング、これら3要素の総合力にて決定される。なおサウンドチューニングはプロに任せた方が確実なのだが、自分でやっても楽しめる。今回からスタートする当連載では、そのやり方を解説していく。
高度な調整機能を搭載したメカが必要。しかし、超基本機能でもできることがある!
ところで、サウンドチューニングを自分でやってみようと思っても、システムにサウンドチューニング機能が備わっていなければやりようがない。なのでまずはある程度高度なサウンドチューニング機能を備えた機器を調達しよう。
で、当連載ではそのような機器に積まれている高度な機能の使い方までを解説していく予定だが、まずはどのような「メインユニット」にも備わっている超基本機能の活用法から説明していく。超基本的な機能でも上手くコントロールできると案外十分な効果を発揮する。
さて、どのような「メインユニット」にも備わっている超基本機能とは2つある。1つが「パランス」で、もう1つが「フェーダー」だ。なお「バランス」とは左右のスピーカーの音量バランスを取る機能で、「フェーダー」とは前後のスピーカーの音量バランスを取る機能だ。
「バランス」と「フェーダー」の設定画面の一例。「バランス」は、「少し左側に振る」と聴こえ方がガラリと変わる!
で、もしもこれら2つの機能を触ったことがないというのなら、今後はこれらをぜひシーンによって使い分けよう。上手く扱えれば、聴こえ方をより良い方向へと変えられる。
では操作法を説明していこう。まず「バランス」は、デフォルトの状態では5対5のバランスでセンターに設定されているはずだ。しかし自分1人で乗っているときにはこの設定はベストとは言い難い。なぜならクルマの中では左右のスピーカーに対するリスニングポジションは、左右のどちらかに片寄っている。つまり、右ハンドル車であれば右側に片寄っているがゆえに、右chの音ばかりが聴こえてくる。
そうであれば「バランス」を左側に振っていき、左右のスピーカーの音量が同一になるポイントを探ろう。
そのポイントが見つかると、右ドアにへばりついたような聴こえ方だったサウンドが目の前から聴こえてくるようになる。
スピーカーが純正のままでも、「サウンドチューニング」を施せば聴こえ方を変えられる。
「ステレオ音源」を聴く場合、「フェーダー」は「10対0でフロント」が基本!
そして「フェーダー」は、デフォルトではこちらも同じく前後の音量バランスはイーブンになっているはずだ。
で、人が後部座席にも乗っている場合にはそれで良いのだが、こちらも自分1人のときにはその設定はベストではない。というのも、例えばホールにコンサートを聴きに行くとき、演奏はステージ方向から聴こえてくる。コンサート会場では、客席の後方にスピーカーが置かれることはほぼない。
そして、演奏を左右の2chに分けて録音してある「ステレオ音源」は基本的に、演奏が目の前で行われているかのように聴こえるよう録音されている。
なので「フェーダー」は「10対0で前」に設定すればOKだ。「ステレオ音源」を聴くときはこれが基本の設定となる。
しかしながら「少しだけリアも鳴らす」というチューニングテクニックも存在している。それについては次回の記事にて説明する。乞うご期待。





