「メインユニット内蔵型DSP」、狙い目はどれ?[カー用音響機材・チョイスの極意…DSP編]

「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(AVIC-CQ912IV-DC LIMITED EDITION)。
  • 「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(AVIC-CQ912IV-DC LIMITED EDITION)。
  • 「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(DMH-SF1000)。
  • 「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(AVIC-CL912IV-DC)。

カーオーディオシステムのアップグレードに興味があれば、当連載にご注目を。ここでは、車載用音響機材の選択法を全方位的に解説している。現在は「DSP編」をお届けしている。今回は「メインユニット内蔵型DSP」のトレンドを分析し注目機を紹介していく。

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◆「メインユニット内蔵型DSP」は、チューニング能力に限界がある!?

さて、サウンドチューニングを行うメカである「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)」にはタイプ違いが3つある。メインユニット内蔵型DSP「パワーアンプ内蔵DSP」、「単体DSP」、これらだ。今回からはそれぞれの注目モデルを紹介していく。

で、まずはメインユニット内蔵型DSPについて見ていくわけだが、メインユニット内蔵型DSPはその他の2つのDSPと比べてできることが限定される。パワーアンプ内蔵DSPと単体DSPは、左右の信号をそれぞれ3chとか4chとかに分割でき、その1chずつの信号に対して各チューニング機能を適応できる。

しかし「メインユニット」に内蔵されているDSPでは、例えば「イコライザー」は全体に対してかけることとなる場合がほとんどで、「タイムアライメント」はフロントの左右、リアの左右の計4chに対して運用することとなるのが一般的だ。つまりそうであると、フロントスピーカーが2ウェイだったとしてもツイーターとミッドウーファーの個別制御は行えない。

「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(DMH-SF1000)。「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(DMH-SF1000)。

◆できることは限定されても、3大機能が搭載されていれば、買い!

またメインユニット内蔵型DSPでは、「クロスオーバー」は、フロントスピーカーのツイーターとミッドウーファー間には適応できず、フロントスピーカーとサブウーファー間で再生範囲の振り分けを行えるにとどまる場合がほとんどだ。

しかしながら、イコライザータイムアライメントクロスオーバー、これら3大機能がすべて搭載されていない機種も少なくないので、これらが積まれていればそれはメインユニット内蔵型DSPの中では優秀だ。なので、もしもそこそこしっかりとサウンドチューニングを行えるDSPが搭載されているメインユニットを欲しいと思ったら、これら3つの機能が使えるかどうかのチェックはマストだ。

なお、アルパインの「AV一体型ナビ」と「ディスプレイオーディオ」では、そしてケンウッドの「プロモードEQ」が搭載されたモデルでは、イコライザーが「グラフィックイコライザー」ではなく「パラメトリックイコライザー」となっている。

「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(AVIC-CL912IV-DC)。「ネットワークモード」に」対応したカロッツェリアの「メインユニット」の一例(AVIC-CL912IV-DC)。

◆「パラメトリックEQ」は優秀。そしてさらには「ネットワークモード」も魅力大!

で、パラメトリックイコライザーでは、各バンドにて調整できる周波数と調整して影響が及ぶ範囲とを任意に決められる。つまり、より詳細なチューニングを行える。なので、イコライザーが優秀なモデルに興味があればこれらの機種をチェックしよう。

そしてさらに、クロスオーバーをツイーターとミッドウーファー間で運用できるDSPを内蔵しているメインユニットが一部ある。それは、カロッツェリアの「ネットワークモード」に対応した機種だ。そしてそうであると内蔵パワーアンプの4ch分の出力を、フロント2ウェイスピーカーの1つ1つのユニットにあてがえる。つまり、フロント2ウエイスピーカーを「マルチアンプシステム」にて鳴らせるようになる。またタイムアライメントを、ツイーターとミッドウーファーに対して個別にかけられるようになる。

というわけなので、より高性能なメインユニット内蔵型DSPを積んだメインユニットが欲しいと思ったら、カロッツェリアのネットワークモードに対応した機種が狙い目となる。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回は、パワーアンプ内蔵DSPの注目モデルを紹介する。乞うご期待。

《太田祥三》

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