三菱『パジェロ』3階層のシリーズ展開へ…軽も登場、壮大なシリーズ化が始まる

トヨタ RAV4 対抗、三菱SUVの予想CG
  • トヨタ RAV4 対抗、三菱SUVの予想CG
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  • 三菱自動車の中長期ビジョン
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  • 三菱 パジェロミニ(2012年)
  • 三菱 デリカミニ
  • 三菱 パジェロ iO(2007年)
  • 三菱 パジェロスポーツ(タイタイ仕様)

三菱自動車の『パジェロ』が、1台の本格クロスカントリーSUVから、一大シリーズへと生まれ変わろうとしている。三菱自動車は2026年9月2日、新型『パジェロ』を世界初公開した。日本では2019年に国内向けモデルの販売を終了して以来、約7年ぶりの復活となる。

【画像】トヨタ RAV4 対抗、三菱SUVの予想CGと、中長期ビジョン13車種

しかし、今回の新型パジェロは単なる名車の復活ではない。三菱自動車はパジェロを頂点に、その下に異なるサイズのSUVを加えるシリーズ展開を計画している。その構想は、すでに三菱自動車自身が明らかにしている。

◆新中長期ビジョン「三菱自動車らしさ」

2026年5月に発表した2030年代に向けた新中長期ビジョンでは、「三菱自動車らしさを体現するパジェロを今年度中に投入するとともに、将来に向けたシリーズ展開を図る」と明記した。強みを発揮できるASEAN商品群とオフロード商品群に経営資源を集中し、2026~2031年度の6年間で13車種を投入する計画も掲げている。

さらに、9月2日の新型パジェロ世界初公開では、岸浦恵介代表執行役社長兼COOが、新型パジェロを「この後に続く『パジェロ』シリーズ」をはじめ、すべての三菱車をけん引するフラッグシップモデルと位置づけた。新型パジェロだけで終わるのではなく、その名を冠したシリーズ展開が控えていることを、経営トップ自ら示した形だ。

では、その弟分はどのようなモデルになるのか。

三菱自動車の中長期ビジョン三菱自動車の中長期ビジョン

◆RAV4対抗の電動SUV、2028~2029年頃に登場か

まず注目されるのが、新型パジェロの下に位置するSUVだ。入手した情報によると、登場時期は2028~2029年頃。トヨタ『RAV4』などが競合するクラスをターゲットとし、新型パジェロとは車づくりそのものが大きく異なる可能性がある。

新型パジェロは『トライトン』のラダーフレームをベースにしつつ新規開発のフレームを採用した本格クロカンSUVだ。専用開発の2.4Lクリーンディーゼルエンジンを搭載し、最大トルク480Nmを発生する。「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」に車両運動統合制御システム「S-AWC」を組み合わせる。

いっぽう、その下に位置するRAV4対抗SUVについては、モノコック構造をベースに電動パワートレインを採用するとの情報を得ている。パジェロをそのまま小型化するのではなく、日常での使いやすさや燃費性能を高めながら、悪路走破性や力強いデザインといった「パジェロらしさ」を与える方向だ。

トヨタ RAV4 対抗、三菱SUVの予想CGトヨタ RAV4 対抗、三菱SUVの予想CG

そこで気になるのが『アウトランダーPHEV』とのすみ分けである。同じ三菱自動車の電動SUVでも、パジェロシリーズに属するのであれば、アウトランダーPHEV以上にアウトドアやオフロード性能を前面に押し出すモデルとなる可能性が高い。

RAV4などの人気SUVが競合する市場に「パジェロ」のブランド力を持ち込むことで、三菱自動車にとって新たな主力車種に育つ可能性もある。

三菱 パジェロミニ(2012年)三菱 パジェロミニ(2012年)

◆軽SUVの「パジェロミニ後継」は2030年頃か

そして、もう1台がシリーズ最小クラスのSUVだ。こちらは2030年頃の登場が噂されており、かつて日本で1994年から2012年まで販売された軽クロスカントリーSUV『パジェロミニ』の精神を受け継ぐモデルとして注目される。

入手した情報では、軽自動車用シャシーをベースに660ccターボエンジンと4WDを組み合わせ、現行の『デリカミニ』よりも力強いスタイリングと高い最低地上高を与える可能性がある。

ただし、現時点で「パジェロミニ」という車名まで正式に決定しているわけではない。それでも、パジェロシリーズ最小の軽SUVが実現すれば、実質的なパジェロミニ後継車として大きな注目を集めることになりそうだ。

三菱 パジェロ iO(2007年)三菱 パジェロ iO(2007年)

◆パジェロファミリー、再び3階層のラインアップへ

ここまでの情報を整理すると、三菱自動車が描く新たなパジェロファミリーの輪郭が見えてくる。

頂点には、ラダーフレームとディーゼルエンジンを備えた本格クロスカントリーSUV『パジェロ』。その下には、モノコック構造と電動パワートレインを採用し、RAV4クラスを狙うSUV。そして最小クラスには、軽自動車サイズの「パジェロミニ後継」という3階層だ。

なお、海外の一部市場では『パジェロスポーツ』も継続販売される見通しで、地域によってはさらに幅広いパジェロ系ラインアップが形成されることになる。

三菱 パジェロ 新型三菱 パジェロ 新型

こうした戦略は、三菱自動車にとって初めてではない。かつては本家パジェロを中心に、パジェロミニ、『パジェロジュニア』、『パジェロイオ』と、サイズや用途の異なるモデルを展開し、一大ファミリーを形成していた。その戦略が、現在のSUV市場に合わせた形で再び動き出そうとしている。

新型パジェロの復活は、シリーズ展開の第一歩だ。RAV4対抗の電動SUV、さらに「パジェロミニ後継」までそろえば、「パジェロ」の名前が再び三菱自動車のSUVラインアップを支える大きな柱になるだろう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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